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癌の個性診断への応用

1996年のJNCI誌(第88巻24号)のNEWSのコーナーでCGAPプロジェクトの始動が紹介されている9)。NCI所長の Klausner博士は「がんは分子レベルでみると本質的に異なった病気といえるにもかかわらず、同じ薬剤によって治療が行われ、個々で異なる効果を得ているのが現状である」ことを指摘し、がんの質的診断の重要性を述べている。そしてこの記事の次のページには「Microarrays Pave the Way to 21st Century Medicine」というタイトルで、マイクロアレイ技術が紹介されている。このことは、次世代の医療においてマイクロアレイ技術が「癌の個性診断」に画期的な役割を演じることを示すものである。現在、身体状態をチェックするための一般生化学検査の項目は肝機能を含みGOT, GPT, LDHなどをはじめ20項目にもおよんでいる。そしてこれら結果を総合的に解釈して個々の患者の健康状態を判定する。同様にがんの悪性度診断においても、 DNAマイクロアレイにより数十〜数千の遺伝子異常を検索し、得られたデータをもとに、遺伝子異常の程度やその組み合わせに基づいた診断、治療、予防によるヘルスケアが標準的となるのは遠いことではない。